畳について
About tatami
畳には様々な効能・効果があります。
日本の住宅に昔から使われている畳は、日本の文化として当たり前に存在していますが、今でも用いられている理由には、私たちの生活を快適にする性能が「畳」の構造と各部に備わっているからです。
室内環境の改善やリラックス効果など、以下のような様々な効能・効果があります。せっかくの畳の部屋ですので、ぜひ有効に活用していただきたいと思います。
- リラックス効果と空気を浄化
- 遮音効果、吸音効果
- 保湿効果・断熱効果
- クッション性があり安全

畳表(たたみおもて)
畳表は、文字通り畳の表面に使われる物で、ゴザとも呼ばれます。基本的には、経糸と言われる麻糸にイグサを織り込んで作られます。使われるイグサの量は、一般的な畳で約4,000~5,000本、高級な畳の場合は約7,000本のイグサが使用されます。
イグサの質や長さ、色や本数などによって等級が付けられています。
通常の畳表には、イグサを織った素材を使用しますが、和紙や樹脂、麻を加工したもの畳もございます。
お部屋の用途や内観に合わせて、畳表の素材を選ぶことができます。
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ポイントその1
イグサの長さを比べる
イグサの長さ、ひげの長さが長いほど、畳に使用される部分の色と太さが均一になり、畳全体が綺麗に仕上がります。イグサの長さの平均は100cm~150cmほどです。
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ポイントその2
経糸を比べる
畳表を織るときに使われる糸の素材は「綿」や「麻」が使われており、「綿」→「麻」→「綿+麻」→「麻+麻」の順で高品質になります。良いものほど肉厚で腰があり、境目がくっきりしています。
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ポイントその3
色や艶を見る
泥染めに使われる染土が色を決める重要な要素になり、畳の端の色のばらつきが少ないものほど高品質な畳表になります。色のばらつきがある畳は、畳を使うことで変色したときに、より目立ってしまいます。
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ポイントその4
厚さ・密度・重さで比べる
畳表に使われるイグサが肉厚なものや、使用しているイグサの量が多いものほど、良い畳表の基準になります。イグサの厚さや使用本数(4,000本~7,000本)の違いで、畳の耐久性は大きく変わります。



畳床(たたみどこ)
畳床は、畳における「土台」や「芯」にあたる部分です。従来、素材にワラが使用されていましたが、徐々に減少しつつあります。現在では、より断熱性の高い「建材」が使われ始め、現在の畳の85%は建材床が使用されています。
◆ワラ床
昔ながらの、ワラを何層にも重ねたもの。畳ならではの感触や味わい、吸放湿性・耐久力・復元力という点で一番優れています。
◆ケナフ床
建材床の上部にケナフ素材を使い、程よい柔らかさが特徴です。おすすめの新素材です。
◆建材床
ワラを一切使用せず、ポリエチレンフォーム・インシュレーションボードなどを使用したもの。カビが繁殖しにくく、断熱性・防音性・耐久性に優れています。
畳縁(たたみべり)
畳縁は畳の長い辺に使用する布のことで、畳を補強する役割があります。
錦や麻、絹や化学繊維などで作られていて、豊富な種類から色や柄をお選びいただけます。
本来の畳縁には、模様や色によって身分などを表す時代もありましたが、今では自由に選ぶことができ、クラシカルなものからモダンなものまで数千種類のデザインがあります。
畳替えの目安とは?
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新畳
畳の上を歩くとフカフカと柔らかく感じたり、表面に凹凸が見られる場合は「新畳」をおすすめいたします。畳床・畳表・畳縁のすべてを新しくします。
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表替え
畳が日焼けして色が変わったり、傷みが目立ってきた場合など、畳床はそのままで畳表だけを取り替えることができます。このことを「表替え」といいます。
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裏返し
畳表を裏返して、畳縁のみを新しくすることを「裏返し」といいます。擦り切れが酷かったり、目立つ染みがある場合はおすすめしていません。
畳表の種類のご紹介
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久 ‐最上級品‐
イグサの長さ:★★★★★★★(140cm)
織り込み密度:★★★★★★★(7,300本以上)
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万 ‐最上級品‐
イグサの長さ:★★★★★★(135cm)
織り込み密度:★★★★★★(6,500本)
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茂 ‐上級品‐
イグサの長さ:★★★★★(130cm)
織り込み密度:★★★★★(6,000本)
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登 ‐上級品‐
イグサの長さ:★★★★★(130cm)
織り込み密度:★★★★★(6,000本)
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喜 ‐中級品‐
イグサの長さ:★★★★(120cm)
織り込み密度:★★★★(5,000本)
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桜 ‐並級品‐
イグサの長さ:★★★(115cm)
織り込み密度:★★★(4,500本)